京都府城陽市、宇治市、久御山町の耳鼻科 耳鼻咽喉科・アレルギー科やすだクリニック

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はなの病気

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アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎とはくしゃみ、鼻水、鼻づまりの3つの症状を主とするアレルギー疾患です。
アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)が吸い込まれ、鼻の粘膜から体内に入ることによってアレルギー反応が起こります。
アレルゲンがスギ、ヒノキ、カモガヤ、ブタクサなど季節性の場合とハウスダスト、ダニなど季節に関係なく生じる通年性の場合があります。

鼻アレルギー診療ガイドライン2016によると、有病率は、通年性アレルギー性鼻炎が23.4%、スギ花粉症が26.5%、スギ以外の花粉症が15.4%で、それぞれ増加傾向です。
いままでアレルギー性鼻炎は自分とは関係ないと思っていた方も新たに発症する可能性があります。

診断・検査

耳鼻咽喉科を受診するとまず、鼻の粘膜の状態をチェックします。粘膜の腫脹、蒼白、さらさらの鼻水などの特徴的な所見を認めるとアレルギー性鼻炎を疑います。
さらに確定診断を付けるために、血液検査を行います。
小さいお子さんで採血が困難な場合は、指先からの少量の血液により20分ほどで判明するアレルギー検査法もあります。

治療

1. アレルゲンの除去・回避

室内ダニの除去
  1. ①掃除機がけは、吸引部をゆっくり動かし、1畳当たり30秒以上の時間をかけ、週に2回以上行う。
  2. ②布張りのソファー、カーペット、畳はできるだけやめる。
  3. ③ベッドのマット、布団、枕にダニを通さないカバーをかける。
  4. ④ふとんは週に2回以上干す。困難な時は室内干しやふとん乾燥機で、ふとんの湿気を減らす。週に1回以上、掃除機をかける
  5. ⑤部屋の湿度を50%、室内を20~25℃に保つよう努力する。
  6. ⑥フローリングなどのホコリのたちやすい場所は、拭き掃除の後に掃除機をかける。
  7. ⑦シーツ、ふとんカバーは週に1回以上洗濯する。

(鼻アレルギー診療ガイドライン2016より)

スギ花粉の回避
  1. ①花粉情報に注意する。
  2. ②飛散の多い時の外出を控える。外出時にマスク、メガネを使う。
  3. ③表面がけばだった毛織物などのコートの使用は避ける。
  4. ④帰宅時、衣服や髪をよく払ってから入室する。洗顔、うがいをし、鼻をかむ。
  5. ⑤飛散の多い時は窓、戸を閉めておく。換気時の窓は小さく開け、短時間にとどめる。
  6. ⑥飛散の多い時のふとんや洗濯物の外干しは避ける。
  7. ⑦掃除を励行する。特に窓際を念入りに掃除する。

(鼻アレルギー診療ガイドライン2016)

2. 薬物療法

  1. ①抗ヒスタミン薬
    アレルギー疾患の代表的な治療薬で、第一世代と第二世代に分類されます。
    第二世代は第一世代に比べて眠気などの中枢抑制作用や抗コリン作用(緑内障、前立腺肥大には禁忌)が少ないと言えます。1994年以降に発売された薬は第二世代後期抗ヒスタミン薬とよばれ、さらに中枢抑制作用の少ない薬です。
    抗ヒスタミン薬のよい適応は「くしゃみ・鼻漏型」ですが、第二世代後期抗ヒスタミン薬には鼻閉に対してもある程度の効果があります。
  2. ②ロイコトリエン拮抗薬
    鼻粘膜の腫脹を抑制し、鼻閉を改善します。鼻閉に関する効果は優れていますが、その効果発現は早くなく、内服1週間後くらいから認められます。連用により効果が高まります。
  3. ③トロンボキサンA2拮抗薬
    鼻粘膜を収縮させ、鼻閉を改善させます。効果発現には時間がかかります。
  4. ④ケミカルメディエーター遊離抑制薬
    眠気などの副作用は少ないが、効果はマイルドなため、臨床効果発現は遅いです。
  5. ⑤Th2サイトカイン阻害薬
    くしゃみ、鼻閉よりも鼻閉に効果があります。効果発現には時間がかかります。
  6. ⑥ステロイド
    (1) 鼻噴霧用ステロイド薬
    現在のアレルギー性鼻炎治療薬の中では症状改善効果の強い薬剤です。
    その作用は抗炎症作用にあります。国内で使用できる点鼻薬はいずれも微量で局所効果が強く、吸収されにくく、吸収されてもすぐに分解されるため、連用しても全身的副作用は少ないとされています。
    また、効果発現が約1~2日と早く重症例にも効果が期待できます。さらに、抗ヒスタミン薬に抵抗する鼻閉、点鼻用血管収縮薬の離脱にも有効です。
    (2) 全身ステロイド薬
    鼻噴霧用ステロイド薬ではコントロールできない重症例に使われます。
  7. ⑦点鼻用血管収縮薬(α交感神経刺激薬)
    アレルギー性鼻炎の鼻閉は鼻粘膜のうっ血、浮腫などにより生じます。交感神経刺激薬はうっ血に有効であるので、鼻粘膜の腫脹が強い場合にはこの薬が用いられます。ただし、連用により効果の持続時間は短くなり、次第に鼻閉が増悪することがあるため、短期間の使用とするべきです。
  8. ⑧漢方
    主に小青竜湯が使われています。麻黄という成分が含まれているので鼻閉が改善するとされています。即効性のある薬です。

3.アレルゲン免疫療法

アレルギーの原因となる抗原を少しずつ体内に投与していくことにより、治療薬では得られにくい長期寛解を得る可能性があります。
長らく皮下注射による治療が行われてきましたが、現在、スギとダニの舌下免疫療法が行われています。

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4. 手術療法

くしゃみ、鼻水は比較的薬物療法に反応しますが、肥厚した鼻粘膜には効果が少ないため、手術療法の主要な目的は鼻閉の改善にあります。保存的治療では改善がみられない場合に適応となります。

  1. ①鼻粘膜の縮小と変調を目的とした手術
    (1)レーザー手術・・・鼻粘膜の表面をレーザー光で蒸散します。(CO2レーザー、半導体レーザーなど)
    (2)電気凝固・・・・・粘膜を凝固し、肥厚した鼻粘膜を縮小させます。

    当院ではアルゴンプラズマにてこれを行っています。

  2. ②鼻閉の改善を目的とした鼻腔整復術
    粘膜下下鼻甲介骨切除術、下鼻甲介粘膜切除術
  3. ③鼻漏の改善を目的とした手術
    後鼻神経切断術

当院では内服、点鼻にても改善のない場合、手術的加療としてアルゴンプラズマ凝固法を行っています。この治療には様々な利点があります。

アルゴンプラズマ凝固法の詳細はこちら

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