アレルギー性鼻炎とは
アレルギー性鼻炎は、鼻の粘膜に入った異物を排除しようとする体の免疫反応が過剰に働くことによって、鼻水、鼻づまり、くしゃみなどの症状が起こる疾患です。
花粉症のように季節により起こるものを「季節性アレルギー性鼻炎」、ダニ、ハウスダストや動物などによって年間を通じて起こるものを「通年性アレルギー性鼻炎」と言います。
アレルギー性鼻炎によって起こる症状
アレルギー性鼻炎と言っても鼻の症状だけではなく様々な場所で症状が起こります。特にお子様の場合、風邪だと思っていたけれどもなかなか症状が治まらない場合はアレルギー性鼻炎が考えられます。以下の症状がないか確認してみましょう。
鼻
- サラサラの鼻水が多く出る
- むずむずする
- くしゃみが立て続けに出る
- 鼻がつまる
のど
- のどがかゆい
- のどがいがらっぽい
- のどが痛い
頭
- 頭痛
- 発熱
- 頭がぼーっとして集中力が低下する
目
- 目がかゆい
- 充血する
- 涙目になる
- 目がゴロゴロする
通年性アレルギー性鼻炎と季節性アレルギー性鼻炎の違い
通年性アレルギー性鼻炎
季節に関わらず1年を通して存在しているダニ、ハウスダスト、カビや犬猫などの動物に対するアレルギーが原因で起こる鼻炎を通年性アレルギー性鼻炎と言います。中でもダニ、ハウスダストが陽性率の高いアレルゲンです。
季節性アレルギー性鼻炎
日本人で最も多いのがスギ花粉症ですが、その他にもヒノキ、カモガヤ(イネ科)、ブタクサなどのアレルギーなどがあります。
春の花粉
スギ・ヒノキ・ハンノキ・シラカバ
春~夏の花粉
カモガヤ・オオオオアワガエリ
秋の花粉
ブタクサ・ヨモギ・カナムグラ
京都府では2~3月に飛散のピークを迎えるスギや4月にピークを迎えるヒノキ、5月から梅雨の時期のカモガヤ、秋のブタクサやヨモギなどに注意が必要です。
日常生活での対応方法
季節性アレルギー性鼻炎、通年性アレルギー性鼻炎、どちらの場合であってもまずは抗原となるアレルゲンを回避することが非常に重要です。
ダニ・ハウスダスト・カビの除去
- こまめに掃除を行う
- 布張りのソファー、カーペット、畳を避ける
- ぬいぐるみを避ける
花粉の回避
- こまめに掃除を行う
- 空気清浄機の設置
- 該当の花粉シーズンには外出を避けたり、アレルゲンの多い場所へ行かない
- 洗濯を外で干さない
- 24時間換気システムを避ける
- 帽子、マスク、メガネの着用
- 花粉が付着しやすい素材(けばけばした毛織物)を避ける